地域での感動を世界へ。 一人ひとりが生き生きとはたらく社会への挑戦。
2019.08.07 更新
旅するように「はたらく」をコンセプトに、地域の企業と都市部のビジネスパーソンを複業で繋ぐタレントシェアリングサービス「JOB HUB TRAVEL」(現JOB HUB LOCAL)が立ち上がった。
その発起人が旅するようにはたらく部長の加藤遼さんだ。 日本の働くの定義を変えたいと、都会で生まれ育った自身の原体験から生まれたサービスにかける想いを聞く。
地域との出会いが人生を変えた。
都会で生まれ育ち、就職も東京。
地域との関わりが皆無だった加藤さんを変えたのは、東日本大震災をきっかけに東北に通うようになったことだ。
この日をきっかけに全国を「旅するようにはたらく」仕事人生がはじまった。
地域に行くと、みんなが誰かのために、地域のためにという気持ちをもって生き生きと仕事をしているんです。
その時、初めて今までの自分の仕事の在り方を深く見つめなおしましたね。
苦笑気味に、それでも嬉しそうに加藤さんが語る。
地方出張が増えたことにより、地域の人と出会い、語り合い、信頼関係を構築してきた。
時には、地域でのおすそ分け文化に感動して、「本来の人間に戻る」感覚を得たという。
通い続けることで、 次第に地域での仕事を通して自身もパラレルキャリアの道へと踏み出した。
そもそも、自分は何のために仕事をして、企業はなぜ存在するのか。
仕事はお金を稼ぐためだけでなく、自分がはたらく意味や目的・ビジョンを持ち社会のために仕事をしたいと強く思ったとき、あることに気づいた。
今はまだ” 地域と都市部を繋ぐ仕組みがないのではないか ”
新しいチャレンジをしたい人に、地域での仕事を提供できる仕組みを作りたい。
加藤さん自身も仕事で地域と関わることで、地域の企業の人不足を目の当たりにした。
そして、自分が地域とのかかわりで心の豊かさを取り戻した原体験があるように、同じようなモヤモヤを感じている都市部のビジネスパーソンも多いはずだと考えた。
都市部で働くビジネスパーソンが地域の企業の仕事を手伝うことで、双方にとって新しいチャレンジを後押しできるのではないか。
そのマッチングをすべく立ち上げたのがJOB HUB TRAVELだ。
加藤さんはかつての自分を振り返ってこう話す。
自分には地域に貢献できるスキルや経験なんてないと思っていました。
普通の人材派遣の営業がどのように地域の企業の役に立ち、一緒に仕事ができるかわからなかった。
でも、自分にとって当たり前でも、人からすると有難いこともあると気づいたんです。
私の場合は、営業時代に日常的に行っていた”人の話を傾聴して、課題を明確にする”ということがとても活きました。
何ができるかが今はわからなくても、地域に行けば必ずできることがある。
地域企業の経営者が、従業員のみなさんがどんな想いで仕事をしているか、その会社が地域にとってどのような存在なのか、都市部で働いているだけでは決してわからない”はたらくこと”の本質が見えてくるのだそう。
一方で、地域の企業にとっては、人不足解消のみならず社内への新しい風を吹かせる一手にもなりそうだ。
日本の地域が世界の感動を生む。
2020年には東京オリンピック。2025年には大阪万博の開催が決定した。
日本が世界中から注目される今、日本の地域の仕事や生き方を、受け継いでいきたい文化・伝統を地域を通して世界に発信したいという。
外国の方にも、都市部の方にも地域の観光情報だけでなく、地域の人と深く関われる仕事や暮らしを提供することで世界中の人を日本の地域のファンにしたい。
そこでJOB HUB TRAVELでは、地域の仕事に加えてAirbnbと提携をして地域の宿やゲストハウスも一緒に掲載している。
地域での仕事や滞在を通して、深く地域を知り、日本の持続可能な暮らしを守っていくことが目的だ。
一人ひとりが生き生きとはたらく社会への挑戦にむけて意気込む加藤さんの 目は輝き、語れば語るほど言葉は熱を帯びていった。
そんな加藤さんが熱い想いをそそぐJOB HUB TRAVELでは、日本を旅するようにはたらきたい方、地域企業の方、自治体の皆様のエントリーをお待ちしております。
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