<受付終了>山と人が生かし生かされる~杣人としてその文化を継承したい~
株式会社 柳沢林業 長野県松本市
2019.10.03 更新
みなさん、杣人(そまびと)のことをご存知でしょうか?
杣人とは、山にはえた木を切る職業の人であり、きこりという呼ばれ方もします。
ただ実際は木を切るだけでなく、研究者的側面、高性能な機械を扱うオペレーター、メカニカルエンジニアとしての仕事も行い、GPSを片手に地形を読みながら山を歩き、測量技術も駆使します。
そして植物や動物に詳しく、自然環境に敏感でその変化を読み解くことができないと成り立たない仕事です。
山と木と街をつなぎ、“信州・松本平の豊かな風景をつくる”
柳沢林業は、現代の杣人たちから成る集団です。私は二代目として6年前に創業者から会社の経営を継承し、代表に就任しました。
私たちは、山と木と街を繋ぎ、新たな価値創造を行うために様々な事業を展開しています。一言に「山」と言っても、そこには「森」の要素も含まれると思います。しかし、わたしたちは全ての意味を込めて「山」と呼んでいます。
その中の一つが、“山と馬プロジェクト“です。
「重機では伐りだせない木材を生かしたい」、その想いで馬を飼うことを決断しました。かつての林業は馬を使って山から木を運んでいました。その手法に改めて注目し、ばんえい競馬で活躍していた大型馬種の“ヤマト”を迎え入れ、彼と一緒に森のなかにあるくらしとなりわいを体感出来る場をつくっています。
幾多もの困難がありましたが、ヤマト(馬の名前)を迎え入れたことにより、思わぬ副産物として、見捨てられた里山に再び人々が訪れるようになりました。ヤマトのところには人が集まり、看板娘ならぬ看板馬となっています。
今、ヤマトがいる里山は、人が自然に触れ、人と人の新たな出会いを生み出す場にもなっていますし、そこでの体験は、山とともにある暮らしの心地よさを人々に思い出させてくれることにもつながるのではないかと期待しています。
※散歩中のヤマトの様子
課題解決を通して、林業を”周回遅れの一等賞”へ
現代の林業では、国内だけでなくグローバル市場とも戦わなければいけないため、木材生産や搬出の効率化など、数多くの課題と向き合いながら事業を行う必要があります。
しかし、自然環境と隣り合わせの産業であるがゆえ”自然との共生“というテーマにも向きあわなくてはいけません。
多くの災害を経験して、人間が自然をコントロールすることの限界と愚かさを感じ始めている方が増えているように思います。そして、このままの暮らしでいいのかと疑問を抱き始めています。
私は今こそ日本人が少し前まで当たり前に持っていた「自然(じねん)」という感覚を思い出してほしいと思っています。
「自然(じねん)」。それは私たち人間もその一部なんだという感覚。コントロールする対象でもなく、自然保護的な意味合いでもなく、「活かし生かされる」関係性。
里山での様々な体験や感動を通してその感覚を思い出すお手伝いをし、人々が自らこれからの暮らしを見つけてくださったら。このような想いに共感される方のご応募をぜひお待ちしています。
事業内容 | ・林業及び山林管理業務の受託、請負 ・山林の植林・管理及び樹木の伐採販売 ・その他、上記に付随する事業 |
ビジョン | ・山と人が生かし生かされる豊かな暮らしを創造 ・林業だけではなく地域づくりに繋がるような山の価値の創造をしていきたい ・技と心を磨き、日本の木の文化を伝えていきたい |
ビジョンと現状のギャップ | ・事業のアイディアはあるがそこの実現に手が回っていない ・山をより共有しやすい状態にしていきたい |
地域への貢献内容や役割 | ・計画された林業を行う事により、地域と林業への発展に貢献 ・林業を通じて、日本人が元来持つ“森林文化”を育む |
解決したい課題と複業人材に期待すること | ・“ヤマト”がいる“森のなかにあるくらしとなりわい”を体験してもらう場の企画や運営、収支計画を一緒に行ってくれる人 ・木材の販売戦略を考え一緒に行動してくれる人 |
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