<受付終了>100年続く海辺のまちへ。阿字ヶ浦の新海岸文化、「イバフォルニア・プロジェクト」をつくる。
民宿 満州屋 / イバフォルニアプロジェクト 茨城県ひたちなか市
2019.11.11 更新
かつて年間300万人が訪れた、阿字ヶ浦海岸
茨城県ひたちなか市にある阿字ヶ浦海岸は、音楽フェスティバルやネモフィラで有名な「国営ひたち海浜公園」のすぐ近く。
かつては年間300万人が訪れる、日本有数の海水浴場で、民宿の数も200軒あり、夏は海水浴客、冬は宴会需要でにぎわっていました。
しかし、民宿「満州屋」若旦那の小池伸秋さんが家業を継ぐために東京から阿字ヶ浦に戻ってきた2000年初頭は、常陸那珂港建設の影響で海岸が狭くなる等の影響もあり、阿字ヶ浦を訪れる観光客は減少の一途をたどっていました。
「自分が楽しんで生活できてないと、東京で生活したほうがよかったと後悔することになる」
小池さんは、都内の大学を卒業後、大手印刷会社勤務を経て、民宿「満州屋」の若旦那になりました。小池さんのお母さんが料理を振る舞い、それ以外の業務を小池さんが行うというスタイルで民宿経営を続けてきましたが、「母親が料理を出さなくても大丈夫なような経営にしなければならない」という危機感がありました。
「満洲屋」若旦那の小池さん(左)と小池さんのお母様(右)
小池さんは経営革新のため、様々な取り組みを推進していきます。
2014年にRVパーク(キャンピングカーオーナーや車中泊したい人に、『快適に安心して車中泊が出来る場所』を提供するシステム)の導入、キャンピングカーの来訪が増えると、バーベキューの提供の開始、グランピング事業の立ち上げなどです。
ゆくゆくは、食事を出さない、ゲストハウスのような素泊まり宿に変化させていくことを目指しているそうです。
このような取組みの根底には、小池さんの「自分が楽しんで生活できてないと、東京で生活したほうがよかったと後悔することになる」という想いがありました。
東京の喧騒から逃れ、阿字ヶ浦での「海と同居した生活」を選択した小池さんは、海辺で生活しているのに、海と関わらない生活が成り立ってしまっていることに違和感を抱きながら、まずはとにかく自分が楽しんで、ここでしか出来ないライフスタイルを模索しました。
そして小池さんは2019年、阿字ヶ浦の活性化に取り組む有志メンバーとともに「イバフォルニア・マーケット」というかたちで、その想いを体現します。
イバフォルニア・マーケットで「海を楽しむ」
2019年5月18・19日、「イバフォルニア・マーケット」開催。そこには老若男女、多くの「海を愛する人」が集いました。
楽しみ方は様々で、飲食、雑貨、ファッションの露店を楽しむ人々の姿はもちろん、真っ白い砂浜に響き渡るアコースティック・ミュージック、海風に揺れるガーランドやドリームキャッチャー、じんわりと香るコーヒーを片手に語らう夫婦と、海岸で走り回るまぶしいこどもたちの笑顔がありました。
まさに、「海を楽しむ」をかたちにした、阿字ヶ浦独自の空間、そして文化となった。
この「イバフォルニア・マーケット」は、小池さんら「イバフォルニア・プロジェクト」のメンバーのほか、多くの地元の方の協力で、開催されました。そして2020年5月も、開催を目指しています。
海を、人の集う場所へ
イバフォルニア・プロジェクトは、マーケットだけではありません。
夏にしか稼働していなかった海の家「アサヒヤ」を活用して、阿字ヶ浦を持続的かつ年間を通して楽しめる場所に変えて行くための拠点、「Ibafornia base」を立ち上げました。
キャンプ場やコミュニティ&コワーキングスペース、イベントスペースとしての活用していく予定ですが、使い方は未定の部分も多く、これから「なんでもできる場所」。人が集い、海を楽しむ場所にしていくことを目指します。
海を、人の集う場所へ。
イバフォルニア・マーケットも、Ibafornia baseも、まだまだ駆け出しのプロジェクト。昨年からのメンバーの入替もあり、みなさまの力が必要です。小池さんは、阿字ヶ浦の海ならではのライフスタイルを創造し、イバフォルニア・プロジェクトを共に推進していく方を募集しています。
阿字ヶ浦の未来を一緒につくるメンバーとして活動しませんか?
事業内容 | ・イバフォルニア・マーケットの運営 ・Ibafornia baseの運営 |
ビジョン | ・100年続く、海辺のまちを目指す。 ・阿字ヶ浦、茨城のみんなを笑顔に。 |
ビジョンと現状のギャップ | ・イバフォルニア・マーケットの開催に向け、企画や宣伝、出店調整等、準備をするリソースが足りない。 ・Ibafornia baseを経常的に運用する/企画を立案・実施するリソースが足りない。 |
地域への貢献内容や役割 | ・阿字ヶ浦エリアの一大イベント「イバフォルニア・マーケット」を主催し、地域活性に寄与する。 ・地域コミュニティ拠点及び集客装置となる「Ibafornia base」を運営する。 |
解決したい課題と複業人材に期待すること | ・イバフォルニア・マーケットの運営事務局として、スキルを活かしてパートナーとなってくれる方(出店者調整・スポンサー企業開拓・ブッキング・マーケティング・オリジナルグッズの製作/販売・広報/PR・WEB等) ・Ibafornia baseのコーディネートやイベント企画、コミュニティづくりをパートナーとして担ってくれる方 |
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